格闘技や武術の技術を力学的に解明しようとする吉福康郎先生による一冊。大分以前に『格闘技「奥義」の科学』
著者は物理学の人ですから、モーメントがどうこうといった力学的解説が多く登場するのですが、これは好きな人にはたまらないでしょうが、物理に弱い人間には何を言っているのやらよく分かりません。いわゆる武術や格闘技の技術書ではありませんから、実践者が直接役立てるというより、物理系が好きな人が読み物として楽しむものかと思います。紙数を割かれている武器に疎いこともあり、今ひとつピンとこないところが多かったです。
既に自分の知っている技術などについては、「へぇ、そういう見方もあるのか」と面白く読めるでしょう。