大関智洋先生のブログを拝読していたら、どうもこのブログの記事を読んでいただいたようなエントリを見つけました(勘違いだったらすいません!)。こちらの記事です。
自分としてはプラス評価の意味で書いたつもりだったのですが、もし気分を害されていたら申し訳ございません。
大関氏が本物であるのは、ある程度やっている人間が映像を見るだけでも一目瞭然ですが、縁あって人づてに噂を聞くこともあり、その噂話だけでも相当な実力者だということはよく分かります。
ただ、キャッチーな形で演出するというか、要するに商売ということでは得意な方ではないようです。
直接お目にかかったことがないので何とも申し上げられませんが、多分とても真面目な方なのだと思います。自分に分かっていることを全部正確に伝えようとしすぎてしまうのでしょう。
菊野選手のような超ハイレベルな人だけが相手ならそれでも良いと思うのですが、一般の練習者、あるいは全くの素人などを相手にする場合、そうしたやり方では到底消化できず、混乱してしまいます。情報量が多すぎるのです。
養武健真舎のサイトを拝見しても、非常に網羅的に色々書いてあるのですが、要するに何なのかがパッと分かりにくいです。商売として考えるなら、こういう時は多少嘘でもいいから「気功です」とか「護身術です」とか言っておいた方が良いのです。それでキャッチしてから、後でゆっくり「気功と言っても色々ありましてね・・」みたいにやっていく方がクレバーなのです。
日本史だって、小中高と三回習いますが、毎回同じことをするわけではなく、まずはざっくり勉強して、後から「前はややこしいから省略したけど、実はコレコレでね」といった具合に展開していくでしょう。
また批判めいたことを書いてしまいましたが、悪く言っているつもりでは毛頭なく、この辺の不器用そうなところも含めて魅力なのではないかと思っています。人間誰でも向き不向きというのがありますし、小学校の先生と偏屈大学教授で言えば、大関先生は後者のタイプなのでしょう。研究はできるけど教育は苦手タイプなのではないでしょうか。
でも大関先生もまだお若いですから、これから年齢を重ねるに連れて、下々の者の心も多少はご理解頂けるようになってくるかもしれません。
下々のそのまた下のようなワタクシと致しましては、いきなり微積分とかは分かりませんので、掛け算くらいからお手柔らかにお願いできればと存じます・・。
ちなみに、件のDVDについては、自宅で禅を組むときはほぼ毎回流しています。今は別にDVDの通りにやっている訳ではありませんが(画面を注視するわけにもいかないので)、雰囲気が好きですし、ペースメーカーにもなります。さらについでを言いますと、こういう雰囲気DVDとしては島田道男先生のDVDもオススメです。あっちはほとんど島田先生のプロモーションビデオみたいです。また、世代が違うので同列に考えられませんが、二人の説明の仕方(性格タイプの方向性)なども見られて面白いです。天才と秀才の違いのようにも思います。
思い出しついでにもう一つ書いておくと、『養武健真法』DVDで麒麟(独立椿)の一ヴァリアントとして紹介されている、後蹴腿の打ち始めというか、スーパーマンパンチ状態の禅が、最近非常に気になっています。こういう前足に重心の乗った状態で腰を作るのは結構難度が高いかと思うのですが、その割に専用の練功というのが見当たりません。這(摩擦歩)の前進の時(重心が前に移り切る瞬間)に学ぶ内容でもあるかと思いますが、あのスーパーマンパンチ禅も良い練習になるのではないかと思っています。下々の拙い考えですので、間違っていたらすいません。
また、あの麒麟(独立椿)の項目で紹介されているヴァリエーションは、一般的な蹴りの稽古としても非常に有効だと思います。短い期間でも自分としては結構効果を実感できています(首と足首のバネ、股関節の開放される感じ等が実際の蹴りでとても役立つ)。ただ、基本的な禅である程度のレベルに行っていないと、ただの我慢大会になってしまうので、まずは通常の禅を組まないと始まりませんが・・。
大関智洋 養武健真法(仮) [DVD] クエスト 2013-07-20 |