やたら色々な身体操作法を関連させるのは危険かもしれませんし、それぞれの専門家に対して失礼なようにも思うのですが、自分が稽古していく中でつながっていくものはあります。
多少なりともちゃんと指導を受けているのは立禅だけで、後は真似事だけですが、四股踏みが最近とても変わって来ました。
四股踏みは非常に有用なトレーニングで、常歩の練習、武術の練習、様々なスポーツの訓練に活かせると思うのですが、立禅の感じを延長するように四股を踏むと、最近になって「いくらでも踏める!」というような感覚が出てきました。
実際にはいくらでも踏める訳ではなく、やっぱり疲れてはくるのですが、常歩のようにポトンポトンと体重が落ちる感じで、力を使わずに踏めるようにはなります。もちろん、「力感のある力」を使っていないだけで、力は使っているに決まっているのですが、末端の力に頼らない、ということだと思います。
ポイントとしては、足の力で踏まないようにすること、無理に足を高く揚げないこと、最初に体重移動する時に蹴らないことです。武術を稽古されている方には言わずもがなのことですが・・。引っ張られるように自然に始動するように心がけると、段々体幹で動く感じがつかめてきます。といっても、わたし自身は、うまくできたりできなかったり、まだまだ安定しません。
やったことがないので分からないですが、胴体力の人たちが練習するという、美坂式バランスボールの練習とかも、似た感覚なのではないでしょうか。あれも力でポンポンしたって意味が無いわけで(腕の筋肉はつくかもしれませんが)、体幹で上下させて「いくらでもできる!」感じを掴むものだと思います(もちろん、実際には無限にはできない)。
胴体力関係で、真似事的にやっている体操の中では、床に座って骨盤を回し膝をパタパタさせる体操、このポジションで骨盤を回転させる体操、同じく床に寝て骨盤を回転、それから「Cの字エクササイズ」などと紹介されている床から体側を「伸ばす・縮める」しながら回転し横座り・立ち上がる動きなどが、わたしの中では立禅の感覚と繋がっています。慣れてくると、力を使っている感じがまったくなくなってきます。ただ「Cの字エクササイズ」は、立ち上がるところまでは上手くできません。途中までは引っ張られるような感覚で動けるのですが、立ち上がる途中くらいから足の力を使ってしまっています。多分、胴体力を長く練習されている方は、立ち上がるところまで引っ張られるようにスッと動けるのだと思います。
細かいところではそれぞれの訓練法で違うところが当然ありますし、あんまり安易につなげるようなことを言ってはいけないと思うのですが、あくまで個人的な感想です。