木刀を買いました。
剣道も剣術もまったく学んだことがないのですが、鍛錬の一環として木刀の素振りをやりたくて購入しました。初心者ですし、室内で振ることを考えて中刀にしておきました。
木刀素振りをやってみよう、と思ったのは、直接的には『仙骨姿勢講座―仙骨のコツは全てに通ず』の影響です。この本の最後の方で、いくつか一般向けの練習法が紹介されているのですが、その一つに水を入れたペットボトルなどを振り下ろし急ブレーキをかける、というものがあります。背骨をまっすぐにし、背筋を伸ばし、胸椎上部と頚椎を伸ばす筋肉を鍛えるものです。
ポイントは急停止させること、足親指で床を掴むこと、振り下ろす時に横隔膜を下げる(逆複式で重心を下げる感じにする)、とあります。
わたしは稽古の一部にダンベルを振る形で取り入れてみたのですが、これは明らかに武術の素振りからヒントを得た運動で、それなら素直に素振りをすればいいんじゃないのか、と思ったのです。合気道の方なども木刀素振りを鍛錬としてされるようですし。
木刀の振り方については、ブログ「フルコンタクト空手家、合気道を学ぶ」さんの以下の記事が参考になりました。
木剣の素振りのススメ★斉藤守弘師範を知っていますか?
武器は手の延長★木刀を振ってみよう
実際に木刀を振ってみると、思った以上に綺麗に振れず、驚きます。昔カリを齧った時、自分ではちゃんと振っているつもりなのに「全然ダメ」と何度も何度も直されたのですが、長い刀を振ってみると「こりゃ確かにダメだわ」と一目瞭然です。長い武器を使うと、ダメさが増幅されて分かりやすく、勉強になります。当分、人には絶対見られたくないですが・・。
とりあえず一年くらい振っていれば多少は様になってくるだろう、と、気長に構えておきます。
上の記事にも書かれていますが、肘を伸ばす(ロックするという意味ではなく、腕の力で振らない、ということかと思います。実際は自然に多少動くものかと考えています)、振り切る時の膝の抜き、といのがポイントかと思います。まぁ、素人なので他の武術で学んだ動きから類推しているだけですが・・。
わたしは鍛錬としてやっているので、左右両方で振っています。剣道のサイトなどを眺めると「右手は添えるだけ」とあるので、その辺も意識しています。それでもなかなか切っ先がピタッと決まるものではないですね。これは長い道のりになりそうです・・。
木刀 赤樫 上製 中刀 日武振 |