名著ですね。
格闘Kマガジンに山田編集長が連載していた時も、実にスッキリして感動すら覚えたのですが、この本も中国武術と現代格闘技双方における経験と鋭い理論的分析から来る明察にあふれています。
特に「武器術を基本に考えると色々納得できる」というのは非常に重要で、当時かなり影響されました。
もちろん、そこから発展して実際中国武術を「使える」ようにする、現代格闘技的文脈にも適応可能にするのは、簡単なことではありませんが、実際に氏は実践されている訳で、色々学ぶところはあります。
ただ、そんなに大変な思いをして内家拳などの北派拳法を使うくらいなら、中国武術の中ではやや格闘技的攻脈線に近い南派をやるなり、そもそも格闘技やればええやん、という話もあるわけですが・・。
まぁでも、一回中国武術に取り憑かれてしまった人間の気持ちは大変よく分かります。
武術の構造―もしくは太極拳を実際に使うために (Budo‐ra books) 山田 英司 流星社 2004-11 |