今はなき雑誌『武術』。その2000年春号が出てきたのでネタにしてみます。
特集はなんとブルース・リー。『武術』らしからぬ企画で、そのためかこの一冊だけ残っていました。
中村頼永先生が登場し技法解説、映画の中でのブルース・リーの技術解説、といったところは、よくあるブルース・リー企画なのですが、『武術』らしいのは劉湘穂師が登場し「南拳的身体」を分析しているところ。
当然、詠春拳のことは取り上げられます。黄念怡老師、盧文綿老師などが登場するのも『武術』的。
ブルース・リーの最初の著作、『基本中国拳法』も分析されています。
また、ブルース・リーの残した「GUNG FU」という手製スクラップブックなどについて、笠尾恭二先生が分析されています。この中には邵漢生老師の写真が切り貼りされているのですが、これは笠尾恭二先生の『中国拳法 少林拳入門』でも紹介されているものです。南派蟷螂拳という、聞きなれない流派の影響にも言及されています。