『自成道太極拳』時津賢児

B00006IIKL時津賢児 自成道太極拳

 時津賢児先生の『自成武道』に続いて、もう一つのDVD『自成道太極拳』を見てみました。
 『自成武道』の方でも取り上げられている自成太極拳をピックアップしたもので、最初に時津先生ご自身による全套路の演武、それから型分解のような要点解説へと移っていきます。
 わたしは自成道の人間ではないし、こんな長い套路を真似して覚える気はないのですが、時津先生の動きを眺めるだけで得るものはあります。時津先生の雰囲気は、立禅を取り入れている人たちの中では割と大きく、胴体の動く感じをはっきり見せてくれます。あまり動かしすぎるのは良くない、という考えもありますが、DVDでは解説として大げさにやってくれているのでしょう。
 時津賢児先生は矢山式気功法の矢山利彦先生と交流があり、『自成武道』の中でも矢山式気功法を紹介されていましたが、さすがにお二人の胴体、特に肩甲骨付近の使い方は雰囲気的に通じるものがあります。
 「5つのチャクラ」という考えは、意拳・太氣拳では聞かないものですが、結構参考になります。背中を広げ、空間を維持するのには色々なイメージが使えますが、この考えも分かりやすいかと思います。
 個人的には胸骨の操作だと思っているのですが、違うかもしれないし、正確な表現ではないかもしれません。