『気分爽快!身体革命』伊藤昇

 今や伝説的とも言える伊藤昇氏の最初の著作、『気分爽快!身体革命』。
 時代を感じさせる作りで、シリーズものの中の一つなので、構成としては必ずしも伊藤氏の思い通りという訳ではなかったようですが、分かりやすい作りになっていることは確かです。
総論 身体は楽に動くもの
基礎編① 身体の動きは三つしかない
基礎編② 不快な症状はこれで解消できる
実践編 その場で効く伊藤式胴体トレーニング
応用編 毎日の生活に活かす伊藤式胴体トレーニング
 という内容で、三つの基本トレーニングは基礎編①で紹介されています。
 基礎編②は「こういう症状にはコレが効く!」という形式で、武道・武術系から読む人にはあまり重要ではないでしょう。「怒りっぽい人にはこの体操」「車でよく事故をする人にはこの体操」みたいな、正直「ホンマかいな」と思う内容もあります。
 実践編は伊藤式のポイント刺激法。
 応用編では、棗田美奈子先生の本でも紹介されているCの字になって起き上がる動きなどが収められています。
 全体として、体操の紹介より症状別の対応に紙数がさかれており、しかも処方箋は三つしかないので、この辺はもう一つです。おそらくシリーズの構成上、こうした内容を増やさなければいけなかったのではないでしょうか。
 胴体力トレーニングは定評ある訓練法ですが、体操法を段階的に紹介した書籍というと、コレというものがありません。『気分爽快!身体革命』は良い本ですが、症状別的部分が大きすぎるし、『スーパーボディを読む』はどちらかというとアスリートや舞踏家の動きを分析するもので、死後刊行された『天才・伊藤昇と伊藤式胴体トレーニング「胴体力」入門』は、情報量は非常に多いものの、入門者が段階を追って読むタイプではありません。
 伊藤先生の著書ではありませんが、わたしの知る中ではa href=”http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4584133239/ish-22/” target=”_top”>『棗田式 胴体トレーニング』が一番一般入門者に分かりやすいように思います。
 実際のところ、セミナーや教室に通わないと到底習得できるものではないのでしょうけれど・・。

4894228394気分爽快!身体革命―だれもが身体のプロフェッショナルになれる!
伊藤 昇 飛竜会
BABジャパン 2005-01